コロンビア・世界伝承遊び大会(2006年)

2006年、コロンビアの世界伝承遊び大会と独楽文化を訪ねた記録。

2006年5月から6月、コロンビアで開かれた世界伝承遊び大会に参加し、現地の子どもたちや独楽の名人・職人と交流しました。

おっちゃんレポート

(おっちゃんレポート1)

未だに誘拐された人が3000人以上も行方不明という、テロと麻薬の政情不安の国でしたが、本当に楽しい、有意義な訪問でした。我々はホテルを出てから帰るまで、どんなに遅くなっても警察が護衛してくれました。特にカルロスというイケメンの警察官が、英語が少し出来たので助かりました。今後、思い出すままにレポートを書いていきますので、時々見に来てください。今回、ヨーヨーの世界チャンピオンの長谷川君と同行したのですが、彼の語学力と人柄と、積極性にこの旅行の楽しさを倍増してくれました。その彼が、さっそくビデオを編集して送ってくれました。掲示板にもリンクされていますが、ここからもリンクします

コロンビアの独楽名人の技

こまつくりの模様。

このとき作った独楽はおばちゃんの手に渡されています。

(おっちゃんレポート2)

25年目を迎えるこの大会を提唱したウンベルト・ゴメスさんは、「むかし遊び(コロンビアでは「路上遊び」といっている)」昔遊びをしなくなったことを憂いて、「子どもに戻ろう」をスローガンに始めたそうです。おっちゃんと同じ考えだったのに感激しました。日本より文化的には10年は遅れていると思うのですが、すでに25年前には衰退し始めていたとは驚きです。遊びも日本と同じようなものが多く、人の考えることは世界中同じだということを確信しました。今回大会で行われた種目は、「こま」「棒のぼり」「けん玉」「ジャックス(日本のお手玉)」「竹馬」「むかで競争」「手作りゴーカート」「びー玉」等です。写真は後日アップします。優勝者にはこま作りのおじさん製作のトロフィーが授与されました。しかしながら2位はないのです。勝者と敗者がはっきりさせるのです。

(おっちゃんレポート3)

こまの競技は「技のすごさ」と「けんかごま」のように地面の的を、交互にこまで打ちつけて飛ばし、サッカーのように相手陣地に入れあいする競技の2種目です。こまの技に関しては後日詳しく紹介します。

(おっちゃんレポート4)

おっちゃんたちが訪問した、路上遊び大会の町はカルダス市といい、コロンビア第2の都市メデジン市から車で1時間弱の所にある町です。レンガ造りの家が多く、日本では昭和30年代の感じの町です。時期的なこともあったのでしょうが、路上では多くの子どもたちが思い思いに伝承遊びをして遊んでいました。コロンビアでは町を造るのは、まず広場前に教会を建て、、その周囲に役場や町の公共施設を造り、民家が出来ていくのです。その広場は屋台も出て、市民の憩いの場でもあり、休日はもちろんのこと、平日でも多くの人が集まっています。その広場と周囲の道路が大会の会場です。延べ25000人が参加する大会です。標高1000メートル程の町で、通常なら常春の気候なのですが、雨季が少しずれ込み、時々スコールがやってきます。それでも子どもたちの熱気はすごく、 どしゃぶりの雨の中で大会を続けていました。本戦は2日間なのですが、他の都市から来た人は当日受付で競技に参加できるのですが、カルダスの人たちは予選があるので、滞在中は多くの子どもの遊ぶ姿をを公園の周りで見ることが出来、触れ合うことも出来ました。

(おっちゃんレポート5)

おっちゃん達は保安上、メデジン市のホテルに泊まったのですが、町は近代的で、日本も負けているのではないかと思われるぐらいで、町並みもファッションもかなり先端を行っていました。毎日、ホテルからカルダスへ送り迎えをしてくれたのは、ヤマハのオートバイのコロンビアの社員でエドガルさん。彼の車は防弾ガラス入りの日本車でした。さすが日本の製品を売っている企業の社員さん、サービスかもしれませんが 日本の歌謡曲のカセットをずっと流してくれていました。公演箇所が多くてなかなか自由時間はありませんでしたが、それでも空きの時間には、町の公会堂やスポーツ施設につれって行ってくれました。やはり子どもたちはサッカーに夢中で、さすが南米です。女性教育長さんが自分の娘さんたちが参加する民俗音楽の練習場へ連れて行ってくれ、そこでクンビアという踊りを教えてくれ、踊りまくりました。テンポの速いリズムの音楽で、ゆっくり目の民俗音楽は山岳地方の音楽でバンブーコというそうです。教育長さんは夜、観光に行く前、週末 には親戚家族が集まる両親の家に招待してくれ、そこでもファミリーバンドの演奏会でした。観光にいった場所は市内の貯水槽を兼ねた高台の丘の上で町の夜景が一望でき、市民の憩いの場で多くの人が訪れていました。 いろんなお店がありましたが、驚いたのは道端に体重計をおいて、測定してお金をもらう人がいました。乗る人がいるのでしょうか?そういえばTVのコマーシャルはダイエットが多かったです

おばちゃんレポート

昨年の6月、韓国ソウルでの日韓友好の催し以来、1年ぶりの海外旅行、おっちゃんとは、ニューヨーク以来の遠出です。おっちゃんと一緒という安心感から、コロンビアってどんな国かも理解しないまま、出発してしまいました。もちろん、通訳が付くという事でしたから、言葉も一切勉強せず(おっちゃんが、買ってきたスペイン語の本を見ただけで、これは無理とあきらめました)東京から合流するヨーヨーの長谷川さんが英語が堪能と大使館の方からお聞きしていたので、コロンビアには、大船に乗った気分で上陸いたしました。

出迎えの一行とホテルに着き、明日からの予定を聞いてびっくりしました。当初、各大学、小学校での公演は知っていたのですが、武ちゃんが、各所8人位と言っていたので、路上大会の宣伝兼ねて、各地を回る位に考えていたのですが、スケジュールを聞いてびっくり、人数を聞いて、又、びっくり、1日目、7箇所行きました。スタートがプリンシパル公園、路上大会の場所です。3.000人、人、人、人、着いた途端に高い場所に上げられ、セニョーラ藤田なんとか、かんとか言っている、とりあえず、ニコニコして手を振っていましたが、なにせ人、人、人、もみくちゃ状態でした。こんな場所で公演出来るのかと思っていたら、下の広場に案内されて、すぐ、はじめて下さい。ヨーヨーの長谷川さんがやっている間に道具を出して、はじまり、はじまり、、、、、、終わった途端、片付けしているのに、サインぜめ、次の場所に移動の為、逃げるように車の中へ、この繰り返しが7回続きました。

公演の後、子ども達に日本のコマやけんだま,玉すだれ等遊んで欲しかったのに、サイン、サインで何も出来ず、どうすればいいのか、、、、、、1日7ステージの公演も初経験でしたが、こんな熱烈歓迎もはじめて、コロンビアの子ども達のコマ回しもすばらしかったし、通訳の宇埜さん私と同い年ですが、移動中、コロンビアのこと色々教えて下さり、スッカリ、コロンビア通になれたし、警護のおまわりさんも鉄砲持っているけど、にこにこして、ちっとも怖くないし、ただ一つ、ウンベルト.ゴメスおっちゃん。ニコニコしているんだけど、気をつけよう。この過密スケジュールをたてた人だから。明日から、何が起こるかわからない。時間がおしているものだから、いつもバンモス、バンモスとせかされる。だけど、憎めないんだな、このおっちゃん。スペイン語わからないのに、とにかく話しかけてくる。イングリッシユ。イングリッシユと対応するが、お構いなし、けど、言葉はなくても、結構気持ち通じるようになりました。

たけちゃんレポート

コロンビアの報告をします。1日目から書いていたらすごく長い文章になってしまったので、短くして報告します。

最初は、やっぱりコロンビア独楽の研究報告ですね。とにかくすごかった!何がすごかったか詳しく書きます。

まず独楽の大きさ・重さ。これが日本の「投げ独楽(以下略して独楽)」と決定的に違いました。コロンビアの子どもが遊んでいる独楽は、小さくて日本の子ども達とほとんど変わらない大きさ・重さでした。しかし路上昔遊び大会の参加者で中学生以上の子達が使う独楽は高さ約20cm・重さ1kg以上あるほんとに大きなもので、ひもも細く長さ3mくらいありました。回転力をたくさんつけて連続で技をする為に、大きさや重さ、ひもなどを工夫していった結果、このように発展していったのだと思われます。

なぜそんなに回転力が必要なのか?日本の投げ独楽では、一回投げて独楽を回したら、だいたい一つ技をして終わり。でもコロンビアの独楽は違います。大会の影響だと思うのですが、誰が1位かを決める審判(ジャッジ)の審査内容が、1回独楽をまわして、何回連続で技をできるかというのが審査基準の1つにあります。もちろん技自体の点数もあるし、他にも失敗は減点とかいろんな要素があるのですが、どうやら何回連続で技をするかというのがかなり重要なようです。たぶん誰が一番長くまわるか?みたいな寿命比べの要素も取り入れているのだろうと思います。寿命比べなら確かに誰が一番かわかりやすい。この審査方法がコロンビアの独楽をここまで大きくしたのではないだろうか?と少し考えた、あくまでも推測ですが。それはともかくあの質量の物体を、高く投げ上げたり、いろんな技をしたりと、見ている人はそれでけで釘付けにされてしまう。投げる時も体全体を大きく使って投げなければ、ひもが引き抜けない。かなり練習していると思います。腱鞘炎とかならないのかな・・・。僕は3・4回投げただけで腕が悲鳴を上げていました。

実は、路上昔遊び大会はカルダス市という場所で行われているのですが、この市内で独楽を作る職人がいます。その人に参加する選手は独楽を作ってもらっているみたいです。その職人さん(写真上)が中心になってこままわしクラブ(?)のようなチームを作って技を教えているということです。わざわざ他の町から来ている子もいます。コロンビアで一番大きな町ボコタ(首都)で行われる独楽大会もカルダス市の子達が優勝しているそうです。そのぐらいカルダス市周辺の子は上手いそうです。

ここまででは、日本からわざわざ行った意味がありませんね。こままわしを教えに行ったはずなのに教えてもらって帰ってきただけになってしまいますので、日本の独楽のフォローもします。最初にコロンビアの子は日本の子ども達が使っているこまとほとんど同じ大きさのこまを使っていると書きました。大きさがほとんど一緒なら、どちらの独楽が長くまわるでしょうか?結果は日本の独楽の方が長くまわると思います。秘密は形にあります。コロンビアの独楽と日本の独楽の形は日本独楽博物館に見に来てね。もっと詳しく知りたい人はこまのおっちゃんに聞いてね。同じ大きさなら日本の独楽の方が長くまわるのであれば、当然日本の独楽の方が技がやりやすいという事になります。じゃあ日本の方が 手のせ(手の上で独楽をまわす技)が出来る子が多いはず!日本が勝った~・・・と思ったけど、コロンビアの小さくて難しい独楽で4歳の男の子達が手のせを見せてくれました。・・・すげぇ・・・引き分けという事にしておこう。

子どもはともかく、コロンビアの中学生以上の子達は大きい独楽をぶんぶんまわして、いろんな技をしています。中学生以上の日本人は完全に負けてますね。かなりショックを受けました。日本にも良い物(独楽の形)が残っているのに、現在では発展しないまま忘れさられようとしています。今のおじいちゃん達が子どもの頃は、道端でみんな独楽をまわし、心棒の先を削って尖らせ、缶のふたや絵の具のふたで独楽を受けたりして、みんなで腕を競い合ったといいます。独楽の種類もたくさんあり、近所の鉄工所や木工所に行けば、独楽を作ってくれたといいます。

コロンビアでは、市長や教育委員長、カルダスの大人たちが一丸となって、独楽をまわせる環境を作っています。独楽大会をカルダスで開催するために、「25年程前に腕のいい独楽職人をカルダスに連れて来た」とゴメス氏は語っています。日本が負けているのは技ではなく、大人たちの熱い気持ちなのではないだろうか?

今大会でも、エルネイ(写真下・真ん中の子)という青年は新しい技を考え、競技で成功させ見事優勝を果たしました。審判達はその技に点数をつけていました。コロンビアでは今後もこのような熱い独楽大会を続けていくと思います。

コロンビアに負けないように、日本の投げ独楽を発展させなければいけない!いつかはコロンビアの投げ独楽チャンピオンを日本によんでギャフンと言わせてやろうと思います。

長い文章でしたが最後まで読んでくれた方お疲れ様でした。乱文申し訳ありません。報告ではなく率直な感想になってしまいました。読んでくれた方、掲示板などで感想を書き込んでくださいね。たくさん反響があれば、コロンビア紀行の更新が早くなるかも知れ ませんwたけちゃんより(6/22)

このページは旧ホームページのコロンビア紀行を整理して移行した歴史資料です。日付・名称・状況は旧サイト掲載時点の記録です。

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